『秋本治の仕事術』感想 

秋本治の仕事術
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秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由

を読んだので感想を書きます。

 

『こち亀』作者 秋本治氏の仕事術をまとめた本。
流行りのビジネス書といった感じの作りで、おそらく口述筆記。
文字が大きく、空白が多く、読むのに30分くらい。

秋本治氏に興味がある人やこち亀ファンの人は読むと良いだろう。
こんなことを考えていたのか、と「へー」と思うところがある。

 

全体評価としては★★☆☆☆(2/5)。
時間があるなら読もう、くらい。

 

『秋本治の仕事術 「こち亀」作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由』

本書は週刊少年ジャンプで40年間連載されていた漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者の仕事術について述べられたビジネス書。

 

1.セルフマネジメント術
2.時間術
3.コミュニケーション術
4.発想術
5.健康術
6.未来術

 

目次を見るとビジネスパーソンに受けの良いキーワードが並んでいる。
日経が好きなラインナップ。
ちなみに出版社は「こち亀」同様集英社。

 

この本は秋本治氏のファンや、個人事業主や経営者など秋本治氏の働き方(=漫画家)に共感できる読者に向けられたビジネス書なので、一般社員のわたしが読んでも得るものはあまりなかった。

 

多分1週間もしたら内容はほとんど覚えていないと思う。

 

そもそも会社員は40年同じポジションで仕事をしないので、別に読まなくていいかな。

 

 

クリエイティブ職の人ならいいかも?

共感できたのはこのような文章。

 

「変化を恐れない」
確かに、こち亀は連載中別物くらいに変化した。
初期は劇画タッチで線が太く、表情が激しく、賭博とか酒、女といったテーマが好きだった印象。
(家に2巻がおいてあった)
変化するものが生き残る。

 

 

逆に共感できなかった文章は

「時間を切り詰めるコツは、とにかくスケジュールを自分で決めること」

 

まあそうでしょう。
しかし平社員が読んでも自分のスケジュールでは動いていないので、別に役には立たないかな。
クリエイティブ職とかある程度裁量を持ってやっている人には共感できる内容かもしれないが、基本だよね。

 

ただそういうものを時々読み返すのは良いと思う。
それは決して無意味ではない。

 

読んだら賢くなるわけでもないし、スッキリするわけでもないのでビジネス書としてそういうものを求めている方にはおすすめできない。

 

 

余談

秋本治氏は連載の最初こそ一人で睡眠時間4時間でやっていたそうだが、徐々にアシスタントを増やし、アトリエびーだまを設立し、時間を切り詰めて余裕のあるスケジュールを実現したそう。

 

朝7時半起床、9時に勤務開始、夕方までやって睡眠時間もしっかり取る。
アシスタントも休憩時間を朝夕2回2時間取らせて、定時で帰らせる。
もちろん忙しい時もあるのだろう。

 

 

連載開始してから1回も落ちない(締め切りに間に合わず不掲載)にならなかったというが、
実際にできあがっている話のストックが大量にあったので編集の人は安心して仕事が出来ただろう笑

 

ストーリーで悩む、ということが少なそうな1話完結タイプのこち亀は話の着眼点を日頃から見つけておく方が大切だったに違いない。
話のオチを見ていると、秀逸な回と普通の回とあったので、続けることがそのまま力になっていると感じる作者。

 

こち亀ってブログみたいなものなので、もっと自分も書評とか結婚関連の話題で記事を増やして力を付けたい。

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