『デジタルマーケティングの定石(著:垣内勇威)』レビュー。知ると知らないでは大違い

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タケスライド
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目からウロコ。読まなければまた「車輪の再発明」をしてしまう人が一人誕生してしまうところでした。笑

 

細かい点は後に譲るとして、この本の特筆すべき点は「何が役に立つか」より「何が無駄か、何を捨てるべきか」がわかるところですね。

 

・これが良い
・これをすべき
・こうしよう

 

を説く本や記事は数あれど、
「これは無駄だからやめよう」
というのはなかなか少なくないでしょうか。
情報過多、デジタルマーケティング領域は特に兼業兼業でやることが多すぎるという現状があり、そのなかで例えば
「ABテストで一喜一憂するのは無駄」
とか言ってもらえると大変ありがたいですね。

 

胸がすっとします。

 

 

Webサイトでブランディングも無駄

更に気持ちがいいのが
「ユーザ不在の『自己満足』は捨てる」(P94)です。

 

デジタルは顧客主導、デジタルはユーザのものであって企業視点でいくら思いを込めてデザインしても無駄になる部分が多いそう。
変わった感を演出するためのサイトリニューアルも、
全ページデザイン統一も、
トップページの意味不明なポエムも無駄なのです。

しかしこれを聞いてハッとしない担当者はいないでしょう。
少なからずそんな仕事をしているはず。

 

でもこれからはこの本を突き出してそんな仕事はやめませんかと言えるようになろうと思います。

 

 

デジタルはストック資産として有力

 

デジタルやデータはなにかと「なんでもできる」と思われているフシがあり、自分もIT化が進めばもっと色々なことが何でも出来るようになると思っていました。
確かに思っていましたが、できないことがあると理解しました。

 

デジタルは人間のようなおもてなしはできない
ユーザが目の前にいない
爆発力がなく、少しずつしか伸びない
大量のデータを集めただけではなにもわからない

 

といったことが序盤から中盤にかけて解説つきでかいてあるのですからこれはお買い得。笑

 

逆に得意なのが一度組み上げたらストック資産として長期的に集客してくれるところ。
これはわかってはいたものの、解説されるとそれが腹落ちします。

 

成果の出ない施策=売上や利益につながらない経営資源の無駄遣いをやめるために。
その入門としてデジタルマーケティングやウェブ担当者は読むと良いでしょう。

 

 

タケスライド
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無駄なことは辞めてコンテンツを作ったりユーザーアンケート作ったりすることにもっと時間を使おうと思いました。

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