私は現在のふるさと納税の返礼品制度について懐疑的です。
ここ数週間、来年の住民税の控除を受けるにはそろそろ締め切りということでまた話題になっています。
疑問はありつつも、実際にやってみることでわかることもあるだろうと思い返し、ふるさと納税やってみたという話です。
前提
ふるさと納税制度の問題点についてはさまざまなメディアで取り上げられ、一時期は毎日のようにテレビでもニュースになっていましたね。
参考:創設10年どうなる?ふるさと納税 総務省が対応に乗り出した「返礼品」問題
とりあえずここら辺読んどけばよいかと。
私として疑問だったのは以下。
■差し引き2000円でこんなにいいものもらえるわけなくない?
誰かしら泣いている人がいるか、ダンピングじゃね?
■趣旨から外れてただの節税対策になってね?
■てか返礼品じゃなくて純粋な寄付じゃダメなの?
2000円で買える物を探す通販になってない?
2000円しか払わないで良いという割に返礼品の豪華さ。
実際に自分が住んでいる土地に収める住民税が減るのではないかなど、疑問はいっぱいあります。
経済の専門家などはこれらの問題に対し、繰り返し警鐘を鳴らしています。
その後高市総務大臣が「返礼品の価格は納付額の3割以下にせよ」と通達を出して事態は一応の着地?
ポータルサイト側の見解
参考:ふるさと納税の問題点
微妙に答えになってないですね。
税収が全体で増えているのは本当でしょう。
しかし、ふるさと納税の受発注をするために、これらのポータルサイトの利用料やシステム構築費、運用費。
人件費や輸送費、魅力的な返礼品の開発費など色々とお金がかかっているはず。
トータルとしてみたときに、住民税としてその土地の人々の暮らしに役立てられるのはいくらくらいなんでしょうね。
現状では消費者/納税者には合理的な選択なのは間違いないのですが、もやもやが残ります。
だって合理的でも世の中全体で幸福の総量が増えなかったら意味がないのですから。
本題
さて、疑問はありつつもまずはやってみねばと。
ちょうど会社で話題にもなったのでやってみました。
ポータルサイトはふるさとチョイスを利用。
理由はとくにありませんが、カンブリア宮殿で社長が特集されていたので。
運営はトラストバンク。
肝心の注文品ですが、彼女に諮問したところいくらがよいということに。
北海道寿都町のいくら醤油漬です。
寿都町はこのあたり。
札幌の東、寿都湾に面した土地です。
寿都町は水曜どうでしょうが好きな私でも知りませんでした。
すいません。
10000円以上の寄付で礼品をもらえる、という建前ですが、実質2000円での購入になります。
これは後述。
個人情報入力に関してはUIが大分洗練されていて、わからないことなどもなくスムーズに進みました。
入力して初めて知ったのですが、寄付者は寄付金の利用目的の希望を出すことができます。
寿都町では(確か)4つほど選択肢があったはず。
私が選んだのは
産業振興(海の環境保全と安全安心・魅力的な食の提供)に関する事業
深い理由はありませんが、いくらという魅力的な商品は自分たちの子孫にも残して欲しいという思ったのです(今思いついた)。
支払いはyahoo!公金支払いと提携しています。
申請後、ふるさとチョイスからすぐさま送られてきたメールのリンクからyahoo!に飛び、クレジットカードで支払い完了。
実にスムーズに進みました、
一般的な会社員は「ワンストップ特例制度」を利用することで、自身での確定申告が不要になります。
念のため条件をよく読んだ上で、チェックボックスにチェックを入れましょう。
それで。
後日寿都町から封筒が届きました。
この封筒の中には
・寄付してくれたことへのお礼状と納付書
・ワンストップ特例についての申請書
が入っています。
ワンストップ特例の申請書にマイナンバーを記入し、送り返す必要があります。
これ、サイトで一緒に入力させればいいんじゃないだろうか・・・?
折り返しの封筒は、「山折り」「谷折り」とか書いてあって糊付けするやつ。笑
図工か。
21世紀ですが、20世紀に未だに足を引っ張られていますね。
今後
繁忙期に申し込みをしてしまい、各位には申し訳無さがあります。
つまり、3週間位経過しましたが手元にいくらはまだ届いていません。
きっと年明け頃に冷凍いくらが届くと思われます。
届いたらどんな風に食べたかレポートします。
それから、実際に控除されているのか、そしてそれを寄付者がどのように把握することができるのか来年度末にかけて覚えておきたい。
忘れないためにも記事を書いた。
はい。
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