『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。』(著:フミコフミオ)感想

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ビジネス書のレビュー100冊を目指す企画の4冊目です。

まだこちらの本を読んでいない方、フミコフミオ氏の名前を知っている方、毎日がキラキラしていないと感じている方におすすめの記事です。

 

 

今回はこちら。

ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。

著:フミコフミオ
出版社: KADOKAWA (2019/9/27)

 

 

 

フミコフミオ氏ははてなブログ界の王とも呼ばれる人物。
皮肉屋な文章は世相を斬り、理不尽な日常が世界を鮮やかに彩る。

写真も改行もなく、お世辞にも読みやすいとは言えないブログが月間100万PV(ソース

 

Everything you've ever Dreamed
ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

 

 

きょうび紙の本を買うとなると迷いますよね。
高いし。
読まなきゃいけない記事も溜まってるし(ブラウザのタブが30くらい…)見なきゃいけないアニメはアマゾンプライムにいくらでもあるし大蛇丸の人の動画も見なきゃだし。

 

 

でも買ってよかったです。
風刺的である一方で、生きづらさを感じているのは自分だけじゃないんだなと孤独感が癒やされますね。
「世界で悩んでいるのは自分だけ」という勘違いは読書で埋めるに限ります。

 

この本を通して次のような感想を得ました。

1.ビジネス書や自己啓発系の書籍っぽい売られ方をしているが、中身はそれらと別モノ
2.サラリーマン視点の皮肉の効いたエッセイである
3.一見ひねくれているように見えるが、他の人が言わずに心のなかにしまっていることをズケズケ指摘していて気持ち良い
4.生活感があって、ヨレてクタッとしている文章は読んだことがないので新鮮

 

 

え、待ってもしかして生きるのってツラくない?

という「持たざる者」「負け組」「イケていない人」側の視点で書かれたエッセイです。
(フミコフミオ氏は文才があるし現在は営業部長らしいので持つ側だと思いますが。)

 

毎日毎日会社で頭下げて営業先で頭下げてバカバカしいな~、と思いつつ暮らしている人がたくさんいるわけですよね。
家帰ったら誰もいないし、いたらいたで気を使わないといけないし。
フミコフミオ氏の奥さんとのやり取り見てたら涙を禁じ得ない。
disっているわけではなくて、人間って家族ができたらできたで大変なことってありますよね、ということです。

 

 

家帰ったらヒカキンが160万のiMac買った動画見てアマゾンプライムで異世界転生のアニメみてストロングゼロ飲んで寝る。

 

でもそれでも良くない?
と思わせてくれる文章は、意識低い系の極致。

 

哀愁という言葉の似合う素晴らしい方

 

前にはてなブログをやっていた関係もあって、未だにホットエントリ入りした記事は目を通しています。
そこで毎回流れてくるのがフミコフミオ氏のブログ(Everything you’ve ever Dreamed)
でした。

 

はてなブログは当時、プロブロガーが続々登場していたこともありイケイケな空気があって辟易していた人も多かったはず。
質の高い記事も多かったのですが、「収益発表」「書くことが好き」「1万PV達成」みたいなチャラい記事が跋扈していたのでそれらに押し流されてしまっていたんですね。

最近はというとそれらの人々が徐々にTwitterやyoutubeなどに拠点を移しつつありますね。

 

その中で異彩を放ち続けているのがフミコフミオ氏。

ブログってチラ裏でいいよね。
サラリーマンって大変だよね。
これっておかしくない?

 

ネットは便所の落書きと言われていた時代を経て現実に紐付けられた場所になりました。
便利になる一方で普通の人の人生や営みを感じるブログに触れる機会が貴重になりつつあるんじゃないか、というのが最近の私の感想です。

 

 

毎日は、スペシャルなんかじゃない。
それでいい。

 

意味なんか ないさ暮らしがあるだけ

という星野源の歌詞にも通ずる価値観を感じます。

星野源 – 恋 (Official Video)

 

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