随分前に後輩と飲んでいたら

誰かと一緒に住むと自分の時間(プライベートな時間)が無くなるからいやなんですよね
という話をしていました。
「一緒に住んでてストレス溜まらないんですか?」とも言われました。
うーん。
なにか根本的に勘違いしているみたいなので「2人で暮らすと自分の時間が持てなくなる」ことについて自分の意見を書きます。
自分の時間とはなにか
まず「自分の時間」という曖昧なものについて定義しないといけません。
おそらくですが、こんなことでしょう。
・自分の一存で好きにできる時間
・友人と遊ぶ時間
・好きなだけ仕事ができる時間
つまりこれらは自分にとっての可処分時間と言い換えることができます。
誰かと一緒に住むことで自分の可処分時間が減ってしまうと、それがストレスになるんじゃないか。
家族以外の他人と同棲したことがない人からしたらここらへんが不安なようです。
いま現在誰かと同居している人にとってもあるあるな話なのかもしれません。
自分と違う人間と住むことは確かに大変なことですね。
家族であっても(むしろ家族ならなおさら)何かしらの衝突はするもの。
ましてや異性愛者であれば性別も異なるわけで、文化的・肉体的性別が違うんだからそりゃなんかしらの摩擦はあるよね。
冷房の温度とかね。
一緒に住むから時間が無くなるのか
一緒に育った家族の話は置いておき、同棲するにあたっての話をします。
自分が望んだ相手と一緒に住むのであれば、その相手に対して時間やお金などの有形無形のコストを支払うのは前提条件です。
むしろ相手と一緒に過ごしたいから同棲するのであって、イヤイヤする同棲ならやめておきましょう。
自分が望んで一緒に住むということは、自分の時間を相手と共有することです。
つまり、一緒に住むから自分の時間が無くなるのではなく、自分の時間を相手と一緒に使いたいから一緒に住むのです。
だから順番が逆なんですよね。
恋愛感情で初めた同性ならば、途中で気が変わって相手を好ましく思わなくなることもあります。
とすれば自分たちの決断によって、関係を清算すればいいだけです。
相手から自分にとってのメリットだけを吸い上げて(お金、家事育児の代行、性的欲求の解消など)、自分の時間が過ごせないと嫌と言うならそれは前提を間違えています。
うまくいくはずがありません。
同棲の時間的メリット
「確かに自分の意思で時間を共有するって言う話だけど、それがずっと続くの?」と考える人もいるかも知れません。
しかし、同棲はひとり暮らしをするよりも時間コストを短縮する上でメリットがあります。
1.家事育児のタスクを分割できる
多くの場合、部屋の掃除や食事の片付け、洗濯などの家事は一人分をやるのも二人分やるのも大した差がありません。
単純に倍になるものでもなく、1かかっていたのが1.5くらいにしかならない。
空間や機器、食事もシェアしているので必ずしもすべて倍になるわけではないのです。
また、最近は優れた家電がありますからそれらに任せればいいのです。
洗濯機だって一回り大きめのを買えば一回で二人分洗濯できますね。
ルンバなり食器洗い機なりを駆使すれば一人分とほぼ変わりません。
育児だって1人でやるより複数人でやるほうが楽に決まっています。
時間コストだけでなく、一人頭の労働コストも下がっています。
※あくまで自分の過去との比較
2.タスクの代行
2人で住もうと思ったら様々なサービスと契約する必要があります。
住居やガス、電気の契約をしなければなりません。
これが一人分で済みます。
1人で全部やるのって地味に大変。
また出掛けに洗濯物しまっといてとか。
宅配便を受け取っていおいてとか。
そういった自分が物理的にタスクを処理できない状況において、相手に何かを依頼することが出来ます。
もちろん信頼関係と感謝が前提。
今年は咽頭炎で入院しましたが、着替えを持ってきてくれたり背中を拭いてくれたりと、自分では出来ないことをたくさんしてもらって本当にありがたみを感じました。

タスクの代行というだけでなく、自分が困難な状況に陥ったときに助けてくれる存在を得られて本当に幸せです。
いくらお金があろうが仕事ができようが身の回りのタスクを処理できなくなる状況は誰にでもやってきます。
3.家賃を半分にして職場に近いところに住める
これは少し強引ですが、職場に近いところに2人で住めば通勤時間が削減されて二人の時間が増えます。
あるいはどちらかの実家のそばに住むことで育児などの面でサポートを受ける事もできますね。
育児を親世代に依頼することで時間的な余裕を生むことが出来ます。
同棲するからといって自分の可処分時間が減るとは思いませんが、育児をしたら確実に減るでしょうね。
そもそも親2人で育児をするのはほとんど不可能なので助けて貰える人がそばにいる環境に住む、ということも生存戦略です。
まとめ
・そもそも一緒に住むというのは自分の時間の一部を相手に捧げること
・パートナーからメリットだけを吸い上げるな、奉仕せよ
・シェアすることで下がるコスト、生まれる時間的余裕もあるよ
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