
こんなに泣いたのはいつ振りだろうというくらいボロボロ泣きました。
※ネタバレ有
ヴァイオレット・エヴァーガーデンやっと見てきました。
実は地上波は2話までしか見ておらず、早く見なくてはと思っているうちに上映が終了してしまいそうなので先に見てしまいました。
美しい映像と音楽に没入できるのは映画館ならではですね。
上映終了前に見れてよかったです。
手紙と電話
主人公ヴァイオレットが所属する郵便社。
文字の読み書きができない人向けの代筆者「ドール」が複数所属している郵便社ですが、
その中でも特に人気のドールです。
手紙、そして代筆は時勢として大変需要のあるものとして描かれています。
そこにライバルとして電話が登場します。
手紙対電話という対立構造が今回の映画のテーマ、骨組みです。
郵便業と代筆業は共に盛況で、人気のドールである主人公の予約は3ヶ月先まで埋まっています。
しかし、新たなコミュニケーション手段である電話がその状況を脅かすのです。
これが物語の終盤にどのように結ばれるのかなーと思いつつ美しい映像に酔っていました。
美しい映像と毒のないストーリーで泣く

京アニの作品は映画館で見るとその魅力が更に増しますね。
突然の惨劇に見舞われた京都アニメーション。
事件を思い出して胸がチクリと痛みました。
この作品に取り掛かっていた方々多くいたでしょう。
それでもその惨劇を乗り越えてこんなに美しい作品を完成させてくれてありがとう、という気持ちになりました。
とても美しい映像でした。
息を呑むような空、海、空気感。
これだけ美しいアニメーションを作り出せるのは京都アニメーションくらいなもの。
そしてストーリーも捻くれていなくてよかったです。
複雑なストーリーも面白いけど、こういう斜に構えていないアニメも面白いですね。
めっちゃええ話や…と思いつつ止まらない涙。
妻に泣くところを初めて見たと言われましたが、確かにこれだけ泣いたのはいつぶりか覚えていないくらいでした。
タオルを忘れたので妻のを借りましたが、妻は新しいのをわざわざ買って私に貸してくれたのでした。
貸してくれてなかったら服までビショビショになるところでした。
手紙のよさと電話のよさをうまく描きわけた作品
ヴァイオレットが引き受けた病人の少年の代筆業。
この子は作中で亡くなってしまうのですが、そのときにヴァイオレットはずっと捜していた想い人の元へたびに出ていたのでした。
亡くなる日に手紙を出すと約束したのに、叶えることができない。
そもそももう一つの約束であった、少年の幼馴染みへの手紙をまだ代筆できていません。
そこで仲間たちが電話を繋ぐのです。

代筆も叶わないくらい弱った病人に電話機を繋ぐ。
このあたりで感情が爆発して泣きまくってました。。
「電話にもいいところがあるじゃん」
と郵便社のドールの一人は考え直すのでした。
ここで終わったら電話の良さを伝える作品になってしまうのですが、そこは伏線回収。
ヴァイオレットの捜し人とヴァイオレットはやっと会えたのにも関わらずすれ違いますが、
そのすれ違いを手紙で解消するのでした。
あーよかった。
本当によかった。
手紙って普段なかなか送る機会がないけど、たしかにこれは手紙もいいよねって納得しますね。
納得感があるし、アニメを通してのテーマである二人の再会が叶って本当に良かった。
手紙の良さ
結婚式の招待状やその後に年賀状を送っていて思いましたが、LINEや電話やら電子メールって完全には手紙の互換品ではありませんね。
作品中にも死後、毎年孫の誕生日に手紙を送り続けるよう依頼した人の話がありました。
決まったタイミングで人に送ることができるのも手紙の良さですね。
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