こんにちは。
さて、たまには仕事の話でも書こうかと思いましたが、今の会社に入って1年目なので専門的なことがかけません。
だから現在進行系で失敗している話を書きます。
Web担当者というお仕事
僕はいわゆるWeb担当者です。
略してWeb担。
インプレスが運営するサイトのおかげでだいぶ認知されてきている気もしますがどうなんでしょう、
Web担当者に求められる業務は多岐に渡ります。
・サービスサイトの運用、更新
・ブログやSNSの運用、更新
・各種コンテンツ制作とその企画、ディレクション
・ライティングや取材、編集
・SEO対策の調査、企画、実行
・PVなどの調査とそのレポーティング
・運用型広告の運用、ディレクション、効果測定
・KPI策定やマーケティング方針の策定
多いわ!
実際もっとありそうな気がします。
さらに日々の業務以外にも、数年に一度ウェブサイトの改修業務が発生します。
ウェブサイトに使われる技術やツール、考え方そのものまでが2~3年で激しく変わります。
ユーザーが使っているスマホも流行がありますので、それにも対応しなくてはいけません。
こういっためんどくさそうな仕事も、web担が旗振り役となってプロジェクトを進めて行かなければなりません。
なぜならWeb担だからです。
リニューアルの大変さ
僕の社内での肩書はwebディレクターです。
Web周りを指揮する人だからWebディレクター。
名刺にweb担当者って書いてある人はあんまりいないかも?
Webディレクターにも2種類います。
・運用メインのWebディレクター
求められるスキルは異なります。
制作におけるWebディレクターには、多様なIT知識が必要です。
僕は後者なのですが、HTMLとCSSを研修で一ヶ月学んだだけなので、プログラミング言語がわかりません。
あるいはサーバー周りや、データのやり取りの話やシステムの話がわかりません。
運用メインのWebディレクターに求められるのは、コンテンツ制作の企画や実務に必要な能力。
数字のチェックや今後の改善にどんなことが必要なのか、といったマーケティング能力。
でも月給25万稼ぐのに求められる専門性が高いのは制作のディレクターだと思います、はい。
あと製作は弊社のようなクソクライアントのせいで過酷(たぶん)。
サイトリニューアルへの誤解
サイトリニューアルと言うと軽い響きがあるので誤解を招く感じがあります。
実際には表側の目に見えるところと裏側のシステムを同時に改修する大工事です。
もちろん規模によりますし、システムを伴わないブログの見た目を変えるとかならそこまで高度な専門知識は不要ですね。
弊社のサービスサイトはデータの検索機能がある(ベンチャーにしては)本格的なものなので、普通に専門知識がないとリニューアルは難しいのです。
が、僕含め専門家が社内にいない笑
ページごとに見るべき項目は山ほどあります。
・誤字脱字
・レイアウトは見やすいのか
・システムやリンクは正常に動作しているか
etc.
現在主流のCMS(ブログのように簡単にページの追加管理ができる仕組み)によって、
企業サイトは簡単に1000ページ以上に達します。
1000ページは少ないほうです。
アマゾンや楽天の商品ページは商品のページだけ存在する
といえば伝わりやすいでしょうか。
データの量が増えるとそれだけ見るべき対象が増えます。
動的ページや裏側のシステムもあるよ
制作の際、ウェブページは2つに区分されます。
・動的ページ
同じアドレスなのに、毎回違うテキストや画像を見ることができるのが動的なページ。
アマゾンのトップって毎回違う商品をおすすめしてきますよね。
同じアドレスなのに、表示するコンテンツが変わっているんですね。
サイトリニューアルはシステム改修やサーバーの移転といった要素も含まれます。
表面のテキストや画像を変えたりデザインをちょちょっといじるのがサイトリニューアルではないのです…
システム一個作ろうと思ったら平気で半年とか1年かかるのに、それと並行して表面に出てくるテキストやらもいじる。
もうね、アホかと。
事前に要件出さないと失敗する、間違いなく
というわけで制作に入る前に、最低でもこの機能がなければリニューアルの意味がないを決める(=要件定義といいます)だけでも大変なんすよ。
でも今回弊社はそれをしなかったってわけ
( ^ω^)・・・。
なんとなくここをこうしたいから業者に相談しようぜ!くらいのノリでプロジェクト始めちゃったのよ。
( ^ω^)・・・。
だからもうその時点で失敗が約束されているようなもの。
・ゴールはこれ!
・要件はこれとこれ!
・プロジェクトを始める前にそれを決める!
とかそういうのを決めて、書き出しておかないといけないんですよ。
プロジェクトの始まる前に。
書き出した資料をもとに業者に情報を提供してくれっていう質問書を投げたり、予算とか決めるんすよ。
RFIとかRFPと呼ばれるものです。
RFIやRFPを書き出す段階で社内の希望や要件をある程度洗い出していかないと、後からこれはできる?とかこれもほしい!みたいなことになって沼にハマります。
3階建ての建物を設計していたはずなのに、出来上がったのは地上5階地下2階の建物、みたいなことが起こりうるのがWeb開発をはじめとするソフト開発の世界。
でもこれほんっとに良くない。
じゃあどうしたらいいのか
実際に技術者たちが手を動かす半年前から要件の洗い出しを決めないと間に合わないと感じます。
弊社のようなベンチャー規模だとWeb専任は私一人で、ほかのひとはみな何らかの業務との掛け持ちになります。
(大企業は大企業では忙しいでしょうが)
常日頃から次はここをこうしたい、この機能がほしい、というようなことを箇条書きにしてストックしておかなければなりません。
これが抜け落ちていたために弊社のウェブサイトリニューアルプロジェクトは失敗しています。
失敗とはいえなんとか形にするべく努力しているわけですけど。
昨年の9月からスタートして4月頭から運用開始予定だった新サイト。
現在の運用開始目標は8月頭!
どうしてこうなった。
準備+開発+運用準備で1年。
これが用意できなければリニューアルはすべきでないとわかりました。
そして今できるのはこれを繰り返さないようプロジェクト完了後に振り返りの時間を作ること。
それが駆け出しのWeb担にできる精一杯かな。
レビュー
・裏側の仕組みやシステム開発も含めてリニューアル
・ページが多いと無理ゲーになるよ
・事前準備しないとあとから仕様変更ばっかりになって開発業者をいじめることになるよ
・準備することを含めてプロジェクト組もうね
Web担の道は深く、険しい。
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